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佐塚崇恭

イタリア旅行記5~永遠の都・ローマ編~

2か月半にわたって連載してきた
イタリア旅行記も、いよいよ第5回、
最終回を迎えました。


【過去の記事】

イタリア旅行記1~水の都・ヴェネツィア編~
https://www.ybc.co.jp/satukatakayuki/satukatakayuki-331932/
イタリア旅行記2~花の都・フィレンツェ編~
https://www.ybc.co.jp/satukatakayuki/satukatakayuki-332836/
イタリア旅行記3~古代都市・ポンペイ編~
https://www.ybc.co.jp/satukatakayuki/satukatakayuki-336618/
イタリア旅行記4~地中海の真珠・カプリ島編~
https://www.ybc.co.jp/satukatakayuki/satukatakayuki-341534/


ローマの旧市街から少し離れた郊外に立つ
高級感あるホテルに宿泊し、
旅の終わりを感じつつも、
待ちに待ったローマ、バチカン観光に
色めき立つ我々ツアー一行。

朝食も手が込んだ料理が多く豪華。
連日の暴食を戒めるべく、量は少なめです。
(手遅れ)

翌日は帰国日で、ホテルに連泊となるため、
荷物は部屋に置いたまま、身軽な格好で
ローマ旧市街の観光へと繰り出していきます。

やっぱり路地の写真を撮るのが好きです。
路地にはその土地の文化が凝縮しています。

「トレビの泉」に到着!
吹奏楽部時代に、レスピーギの名曲、
「ローマの噴水」を演奏したことがあったので、
一度は訪れたいと思っていた場所です。

ところが、噴水が出る予定の時間になっても
一向に水しぶきが上がってきません。

ガイドさんの話では、
「泉に投げ入れられたコインを、
業者の方が回収し終えてから噴水が上がるので、
日によって時間がまちまち」とのこと。

日本との文化の違いが如実に表れて面白いです。


トレビの泉には、
後ろ向きにコインを1回投げ入れると、
再びローマに戻ってくることができるという
言い伝えがあります。

楽しかった旅行の行程を思い返しながら、
右手で、左肩越しに、コインを投げ入れました。

コインの言い伝えについては諸説ありますが、
基本的にはどのコインを投げてもいいそうで、
ご縁があるように日本円の5円玉にしました。

こちらはスペイン階段。
映画『ローマの休日』の舞台としても有名です。

映画の中では、オードリー・ヘップバーンが
ジェラートを食べているシーンがありますが
現在は条例で禁止されているそうです。

こちらは、スペイン階段のすぐ目の前にある、
ベルニーニ作の『バルカッチャの噴水』

写真右下あたりの注水口は、
暑い日にはここから水を飲めるようにと
設計されたそうで、

完成から400年近くが経った今でも、
この設計が生かされて、
ここから水を飲めるというのが
なんとも粋だと思います。

そしていよいよ、今回のツアーのハイライトの一つ、
サン=ピエトロ大聖堂へ!

バチカン市国の中にあるので、
一度イタリアを出て、バチカンへ入国します。

人垣のあたり、写真下部にある灰色の柵が国境です。
日本にいると、陸の国境を見る機会がないですが
思ったよりラフな感じなんですね……。

バチカン市国へ入国するには、
バチカン美術館に入館する必要があります。

セキュリティの関係で写真は撮れませんでしたが、
手荷物のX線検査などもあり、
空港の出入国エリアのようでした。

美術館の中は、とにかく広い!
そして美術品の種類、数が多い!!

以前、フランスのルーヴル美術館を訪れた際も
その大きさ、広さに驚きましたが
その時以来のスケール感でした。

そして、システィーナ礼拝堂へ!
『最後の審判』など、ミケランジェロの傑作が
壁、そして天井一面に描かれています。

写真撮影ができず、記録には残せませんでしたが、
平面のはずなのに立体的に見える見事な筆致、
そして、誰もが静かに天井を見上げる静寂の空間、
贅沢な時間を過ごしました。

ミケランジェロは、無理な姿勢、
そして無理なペースで制作をさせられたために、
背中や首を痛めてしまったと聞きます。

大傑作をその目で見て感動した反面、
ミケランジェロの健康が犠牲になったことに
少し悲しい気持ちにもなりました。

美術館を抜け、いよいよ、サン・ピエトロ大聖堂へ!
中に入った瞬間、天井から光差す光景を見て、
「光あれ」のフレーズが頭に浮かびます。

実は、訪れた当時は工事中で
写真下部の十字架のあたりに足場が組んでありますが、
そんなところに目が行かなくなるくらい
幻想的な光景でした。

妻が感動していたのは、
大聖堂内の美術品作品の数々。

私も、これほどまでに彫刻や絵画の多い
宗教施設を訪れたことがありません。

石に彫られたものとは思えない
流れるような衣服の流れは圧巻でした。

ローマ、バチカン観光はこれで終わり……
となるはずでしたが、

翌日(帰国日)も少し時間に余裕があり、
「真実の口」で有名な
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会へ。

「真実の口」を見られたことも嬉しかったですが、
早朝で人の少ない時間帯に
ゆっくり教会内部を見られたのも、
心安らぐ時間でした。

ローマ旧市街は、あちこちに遺跡があり、
フォロ・ロマーノと呼ばれています。

街を歩いているだけでたくさんの発見があり、
最終日に素晴らしい経験ができたと思います。

カフェで飲んだ「カフェ・マキアート」の写真とともに、
5回にわたったイタリア旅行記ともお別れとなります。

思いのほか超大作となってしまいましたが、
少しでもお楽しみいただけましたでしょうか。

ヨーロッパ旅行のためにまとまった休みを取るのは
今後は難しくなるかと思い、
新婚旅行を機に、思い切って
イタリアに行くという決断をしましたが、
たくさんの得難い経験ができました。

少しでも「イタリアの風」を
感じていただけていたら嬉しいです。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

Grazie!

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