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山本浩一

ハッカの産地復活へ

 皆さんは明治時代、山形がハッカの産出量
全国一を誇っていたことをご存知ですか?

 ハッカは、北海道が主な産地として知られて
いますが、実は、天童市高擶出身の屯田兵が
北海道にハッカを持ち込んで栽培に成功、
ハッカ産業の礎を築いたと言われているんです。

 明治初期にかけて、高擶地区は薄荷の
国内有数の産地となり、日本で初めて海外へ
輸出するなど成長を遂げましたが、明治20年
前後の最盛期を境に衰退していきました。

 ピヨ卵の「バンたま太鼓判」では、産地
復活を目指す天童市高擶のハッカ専門店、
高擶薄荷店をご紹介しました。

「山形赤円」という在来種の薄荷は、優しい
清涼感のある香り。高擶薄荷店では、食用の
生葉や乾燥葉、苗の他、焼き菓子やハーブ
ウォーターなど加工品の販売も行っていて、
ハッカを使ったジュースも提供しています。

生葉はシソと同じような使い方ができる
そうで、イチオシは天ぷら!とのこと。
食べてみたら、ほのかにメントールの香りが
して美味でした!醤油や味噌、ごま油との
相性もいいそうです。高擶薄荷は、やまがた
野菜(村山特産野菜)にも認定されています。

明治時代の栽培方法を参考に、自然に近い
形で栽培しているという高擶薄荷。
明治時代の良さを活かしつつ、現代に合った
様々な利用法で、産地として復活して欲しい
ものです。
暑い夏、山形のハッカで涼を感じてみては
いかがでしょうか。

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