山本浩一
ハッカの産地復活へ
皆さんは明治時代、山形がハッカの産出量
全国一を誇っていたことをご存知ですか?
![](https://www.ybc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_3171-1024x768.jpg)
ハッカは、北海道が主な産地として知られて
いますが、実は、天童市高擶出身の屯田兵が
北海道にハッカを持ち込んで栽培に成功、
ハッカ産業の礎を築いたと言われているんです。
明治初期にかけて、高擶地区は薄荷の
国内有数の産地となり、日本で初めて海外へ
輸出するなど成長を遂げましたが、明治20年
前後の最盛期を境に衰退していきました。
![](https://www.ybc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_3173-1024x768.jpg)
ピヨ卵の「バンたま太鼓判」では、産地
復活を目指す天童市高擶のハッカ専門店、
高擶薄荷店をご紹介しました。
「山形赤円」という在来種の薄荷は、優しい
清涼感のある香り。高擶薄荷店では、食用の
生葉や乾燥葉、苗の他、焼き菓子やハーブ
ウォーターなど加工品の販売も行っていて、
ハッカを使ったジュースも提供しています。
![](https://www.ybc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_3187-768x1024.jpg)
生葉はシソと同じような使い方ができる
そうで、イチオシは天ぷら!とのこと。
食べてみたら、ほのかにメントールの香りが
して美味でした!醤油や味噌、ごま油との
相性もいいそうです。高擶薄荷は、やまがた
野菜(村山特産野菜)にも認定されています。
![](https://www.ybc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_3194-768x1024.jpg)
明治時代の栽培方法を参考に、自然に近い
形で栽培しているという高擶薄荷。
明治時代の良さを活かしつつ、現代に合った
様々な利用法で、産地として復活して欲しい
ものです。
暑い夏、山形のハッカで涼を感じてみては
いかがでしょうか。